13週移動平均線 2005 9 26
8月中旬以降の相場は、「長期の投資家」や「慎重な投資家」にとっては、
「やりにくい相場」だったと思います。
こうした投資家は、株価と13週移動平均線の位置関係を気にするでしょう。
なぜかというと、2005年7月までの日経平均株価は、
必ず、13週移動平均線との「かい離」を埋めてきたからです。
日経平均株価の週足チャートは、2003年8月から、そういう展開でした。
最近の日経平均株価の週足チャートを見てみると、
8月中旬以降、日経平均株価は、13週移動平均線との「かい離」が、
ほとんど縮小することなく、上昇を続け、9月下旬まで来てしまいました。
教科書的には、株価というものは、
13週移動平均線から離れすぎると、13週移動平均線まで、下落し、
そこで力を貯めたら、また上昇を始めるという繰り返しになります。
もちろん、勢いのある相場では、株価は、13週移動平均線まで下落しないで、
途中で下落が止まり、上昇に転じます。
今回の相場では、それすらなく、
13週移動平均線との「大きな距離」を維持したまま、上昇しました。
そういうわけで、
週足チャートで判断する「長期の投資家」や「慎重な投資家」にとっては、
8月中旬以降の相場は、やりにくい相場だったと思います。
最近の日経平均株価が、13週移動平均線に接触したのは、
8月上旬の「郵政民営化法案混乱、衆議院解散」騒動の時です。
正に、ワンチャンスしかなかったとも言えるかもしれません。